コロナ対策で有名になった台湾IT大臣 オードリー・タン(唐鳳)氏

オードリー・タン氏の名前が一躍世界に知れ渡ったのは、新型コロナウイルスが世界中に蔓延してマスク不足だった時に、マスクの在庫をリアルタイムで確認できるアプリのシステムをわずか3日間で開発したことがきっかけである。

感染拡大防止や市民サービスにテクノロジーでいち早く対応して、台湾のコロナの感染者数を抑えた。この時にタン氏が指揮をとった官も民も巻き込んでの迅速なコロナ対策は、これぞまさに神対応だとミレニアル世代から称賛された。


オードリー・タン氏は、2016年10月に台湾の蔡英文政権において、台湾史上最年少の35才で閣僚に就任した台湾のIT担当大臣である。なんとIQ180の持ち主で、生後8カ月で言葉を話しはじめて、幼少期からコンピューターのプログラミングを独学で勉強、「学びたいことは全てインターネットで学べる」と中学を中退、15才で起業して米アップルの顧問も歴任した経歴を持つ、「台湾のコンピューター界における偉大な10人のうちの1人」と称されている超天才なのだ。

タン氏は金儲けや地位や名誉にはまったく興味がなく、最年少でIT担当大臣に任命された時も、要請を何度も断ったという。政治家として掲げている理念はただひとつ、徹底した透明性だ。

この理念にのっとって「自分の役割は、特定の団体の利益のために働くことでも、政府のために政策の広報を行うことでもなく、より多くのアイデアと力を結合させるパイプになることです」と述べている。


台湾名で、唐鳳。この名前は本名ではなく、24才の時に自分は男性ではなく女性であることを自身のブログで公表した時に、外見と自己意識を一致させるために改名しており、旧名唐 宗漢から改名して、英語名もオードリーにしたのだそうだ。彼女はトランスジェンダーの閣僚でもあるのだ。

そんな彼女を取材するメディアは一律に、オフィスが定める「Radical Transparency(徹底的な透明性)」の原則に準じる必要があり、取材内容は、取材後ある一定期間を置いてサイトに公開される。また、撮影する場合はクリエイティブ・コモンズへのライセンス登録が推奨されるという。

市民に公務の内容をオープンにするのが主たる目的というが、オープン・ガバメントという彼女のデジタル大臣としての義務と、情報を世界で公平に共有するワールド・ワイド・ウェブの思想をそのまま公務で表現している。

日本では既成概念や古いルールに未だに縛られている。今後も彼女から目が離せない。

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