ベトナム人留学生のアルバイト事情

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日本で働く外国人留学生

日本では外国人を見る機会がどんどん増えてきています。2017年現在、日本へやって来る、外国人留学生はおよそ24万人で、この数字は5年前と比べると何と1.5倍の数字です。

背景にあるのは、9年前(2008年)に政府が打ち出した「留学生30万人計画」です。これは、世界の優秀な人材を日本へ受け入れることで国際競争力を高めることを目的に、留学生を2020年までに30万人にすることを目指す計画です。

日本に来る外国人が増える中、「留学生」のカテゴリーではベトナム人の増加が顕著です。背景にはベトナムで過熱する日本への留学ブームがある様です。

ベトナム国内の留学斡旋業者の数も増え、その中には、自社の利益を優先させる業者も多くあります。ブームの中、留学を希望する若者をターゲットにした斡旋業者も急増しています。

斡旋業者は、提携先の日本語学校を留学生に紹介し、留学生に、1年分の授業料や寮の家賃、書類の作成費など、合わせて100万円を超える現金を事前に支払うよう求めるケースもあります。平均月収が3、4万円程度のベトナムで、100万円は大金なので、家族や友人に借金をしてまで日本へ留学する人も居る位です。


ベトナム人アルバイトの現状

そんなベトナム人はほぼ例外なくアルバイトをしながら生計を立てています。日本で学ぶ海外からの留学生は、一定の時間(一週間に28時間)を限度に働くことが認められています。

そんな彼らの姿を、コンビニや飲食店などで見かけることは珍しくなくなりました。アルバイトをしながら学校に通うベトナム人の数は、約7万5000人で5年前の28倍にもなり、去年(2016年)初めて、ずっと1位だった中国を抜いてベトナムが1位になりました。

留学ブームの過熱の背景には、勿論ベトナム側だけではなく、日本側の問題もあります。そもそも、今の日本の深刻な人手不足の現場では、留学生がアルバイトとして働いており、正直彼ら抜きでは成り立たないお店も数多くあります。

こうした留学生の増加に伴い、日本語学校も今年、過去最高の643校に上っています。その3割にあたる203校がこの5年間で新設されており、昨今の流れとリンクしています。

留学生アルバイトの現場ではしばしば週28時間を超える労働時間の問題や、外国人労働者の届け出を出していない問題がニュースで取り上げられています。留学生数の目標30万人という数字だけにとらわれず、日本のイメージの為にも適切な体制を作っていくことが必要です。


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